生産者紹介

NFCと契約する生産者の皆さんを紹介するページです

こちらのページでは、NFCが販売する野菜や加工食品を生産・販売する方の中でも特にこだわりをもっていらっしゃる方をご紹介しています。

クリエイトファーム/髙橋勝明さん


日本初となるドイツのPGS認証を取得する「オーガニック雫石」の事務局長を務めるかたわら、無農薬・有機・自然農・不耕起栽培など、ご自身もこだわりの農業に情熱をかたむけておられます。養蜂家としても有名な高橋さんの元には多くの方が学びに訪れています。

有機農業を始めたきっかけを教えて下さい

私はもともと地元雫石町にある小岩井農場(日本最大の民間農場)に務めていました。
定年退職を機に農業を始め60歳から有機農業を本格的にスタートしました。

当時は雫石町で有機農業をやっている人はほとんどいませんでしたが、続けるうちに志が同じ仲間がどんどん増えていきました。

現在は、不耕起農業の魅力を教えています。

日本で初となるPGS認証を取得されていますが、詳しく教えて下さい。

組織が大きくなってきた時に「何か裏付けとなるものがほしい」という話になり、オーガニック雫石としてPGS認証を取得することになりました。

PGS認証とは、国際有機農業運動連盟(IFOAM)の認証制度の一つで、他にJAS認証があり、JAS認証は「個人」に対して認証するのですが、PGS認証は「地域・グループ」に対して認証します。
JAS認証よりも厳しい基準もあるので、より安心・安全な農作物を提供する事ができます。

そして、PGSの農業はいかにして地域を活性化させるかというのが一番の目的です。

オーガニック雫石では、地域の子どもたちに体験農園をさせながら、収穫した雫石黒千石(大豆)で味噌づくりをして、保育所のお昼ご飯に提供しています。
こういう機会を提供していると、子どもたちは、おととしに仕込んだものと昨年仕込んだものの味の違いがしっかりわかるんですよ。

現在の日本の農業についてどう感じておりますか?

農薬や肥料の原料、農業資材や種まであらゆるものが外国から入ってくる時代です。
食糧自給率の低さなど、この現在の状況は過去に決められてきた事が起こっている事です。
それはもう仕方のない事ですが、これからを考えた時、できるだけ自分たちで作って食べるという事を考えていかないといけないと思います。他に依存するのではなく自分たちの力で食べていけるようにしなければ
食糧自給率は上がっていかないと思います。

そして、外国から入って来るものは生産者や生産の仕方など目に見えません。見えないところで作られている怖さというのも真剣に考えなければならないと思っています。

魚のサケは産卵のために生まれた川へ帰って来ますが、「味」も同じで、昔食べた味というのは忘れずにまた食べたくなるものです。地産地消でその土地その季節のものを食べるという事をしっかり考えながら、農業者は良いものを提供するという事をしなければならないと考えています。

自宅で飼っているヤギをかわいがる高橋さん

 

えんでば農園/福士四郎さん&幸子さん


80種類以上の無農薬・有機野菜を育てる福士さんご夫婦は、地元では知る人ぞ知る「キノコ博士」です!そして養蜂家でもあり、食へのこだわりはまさにプロフェッショナルです。

有機・無農薬にこだわるきっかけを教えて下さい

自分たちが安全な野菜を食べたいと思いつくり始めたのがきっかけです。
最初は自分たちが食べる分だけを趣味程度に作り始めていましたが、そのうち多くの方から欲しいと言われるようになり徐々に規模が大きくなっていきました。

一番のこだわりは何ですか?

土づくりに力を入れています。
小糠にEM菌を入れて発酵させたものや、コフナ(フランス生まれの土壌菌)、地元雫石町の菜種油粕、自分たちで作ったぼかし肥料などを土に混ぜています。その他にも、ミカンの皮や雑草を使った土壌改良など工夫をしています。

農業をやっていて一番楽しい事は何ですか?

正直言って大変な事が多いです。
でも自分たちが工夫した野菜作りがうまくいった時など、また来年も頑張ろうと思います。毎日畑に来る事で私たちが畑から元気をもらっています。

皆さんにひと言お願いします。

伝統的な郷土料理を絶やさずに皆で残していって欲しいと思います。
子育て世代のお母さんなど、もちろんハンバーグやカレーも良いのですが、ぜひ郷土料理を作って子供たちに食べさせてあげて欲しいと思います。
地元の食材でつくる郷土料理は、作る家、人によって味が異なります。それが家庭の味・おふくろの味ですし、子供たちが大人になった時には、その味や地元の食材を思い出し大切にしてくれると思います。

 

株式会社夢こうじょう/小澤喜美男さん


米どころ、秋田県で1ヘクタールの田んぼで特別栽培米を生産する小澤家の皆さん。

特別栽培米を作るきっかけを教えて下さい

特別栽培米は40歳の時から作るようになって、今年で22年になります。

自分達が食べる分のお米を化成肥料不使用の体に良いものにしたいと思ったのが最初です。
そして、どうせ作るなら他の人とは違うものを作りたいと思い田んぼに堆肥を入れたのがきっかけです。

堆肥にとてもこだわっているそうですが、詳しく教えて下さい

この栽培方法にした当初は周囲からコストのかかる農業だと言われたものですが、農薬や化学肥料をたっぷり使う農業に比べたとえ収量が少なくても、大豆のくずや米ぬかなどで作る有機栽培の方が作っていて面白いと思いました。
20年以上、自然由来の完熟堆肥のみを使用しています。

堆肥と言っても何でも良いわけではなく、人間と同じで牛も良質なエサを食べている体調の良い牛の堆肥を使う事が大切です。
私は良質な牛の堆肥を使うだけではなく、良質な土壌を作る為に「カニ殻」と土壌のカルシウム値を上げる為に「卵殻」を土壌改良剤として使用しています。

消費者の皆さんにひと言お願いします

私たちが作る特別栽培米は、葉っぱが大きく色も濃くピンと立っていて見た目も違います。それは栄養分がそのまま稲に出ているからです。もちろん味も美味しいです。

一生懸命に愛情を込めて作っていますので、どうぞ一粒残らず食べて下さい!

 

だーちゃ農園/佐々木 純さん


NFCの代表を務める佐々木さんは自らも無肥料、無農薬、不耕起の自然栽培を行っております。

ご自身でも農業を始めた理由を教えて下さい

亡くなった祖父が農業をやっていましたので小さな頃から畑仕事が好きで手伝っていました。そのせいもあってか、子育てが終わったら自給自足の生活をしたいと常々思っていまして、ちょうどNFCの立ち上げとタイミングがあったという感じです。

自然農にこだわる理由を教えて下さい

私は農業が本業ではないので手間がかかってもとことんこだわった農業をやりたいと思っていました。
無農薬はもちろんですが、知識がついて来るにつれ無肥料、そして不耕起となっていきました。

私が農業を行う理由は、自分たちが安心安全なものを食べたいという事もありますが、多くの人に自分自給率を上げる事の大切さを訴えていきたいからです。
その為には自分が実践していないと具体的にその方法を教える事が出来ないと思ったからです。

今は農薬も、肥料も、種も外国から買って来なければ成り立たないのが日本の農業の現実です。これからもっともっとこの依存率は上がって行くと思います。
国連なども必ず来ると警告している食料危機が起こった場合、現在の日本では大変な事が起こってしまいます。
外国に依存せずに食料自給率を上げる方法は自然農しかありません。
なによりも、自然農野菜は体も心もどんどんきれいになっていくように感じます。