自然農大学

『体験型農園 だーちゃ』

NFC自然栽培管理圃場
無農薬・無化学肥料・動物性堆肥不使用

自然農大学
『体験型農園だーちゃ』とは

私たちは自然に負担をかけない生態系と調和した農業を通して、安心・安全な食だけではなく、自然との共生の素晴らしさ、楽しさを共に学んでいきたいと思っております。

学校のような座学はありません。初心者の方には自然農のノウハウを一からお教えしますが、すべて畑の中で実際にご自身で栽培・収穫を体験しながら学んでいく事を基本としております。

そして、それぞれお住いの地域に放置されている耕作放棄地を復活させながら自然農を広げていければ、それが日本の農地、水脈、国土を守る事に繋がると考えております。

「だーちゃ」の意味

「ダーチャ」とは、ロシアで伝統的に行われている週末農業の事です。
日本では最近「半農X‐エックス‐」などと言われていますが、本業を持ちながら週末は畑で過ごし家族で食べるものは自分たちで作ろうというものです。

ロシアではダーチャ希望者には土地を無償提供し国が支援して自給自足を助けます。これのおかげで飢饉や有事の際に国民は飢えずに済んだという歴史があります。
そのような経験を持つロシア国民は、いざという時の備えとして自給力を持っておく事の大切さを知っています。

そして収穫した野菜は翌年まで食べられるように保存食にし、冬の間はそれらの食材が毎日食卓を彩ります。

かつては日本全国で同じ事をやっていました。
健康的で豊かな食、自然と共生する生活、家族皆で協力し合う共同作業、そのような良い伝統文化を私たち日本人も思い出そう!との想いで「だーちゃ」と名付けられました。

自然農大学のもう一つの目的

「食の実態」で詳しく書いているのでここでは詳細は割愛しますが、とにかく、今の日本の食の実態は本当に信じられない事だらけです。

知れば知るほど、まともに食べられるものがいかに少ないか驚きます。
「知らぬが仏」とは今の時代、「知らぬ者が早くに仏になってしまうぞ」という意味の方がしっくり来るような気がします。

日本の異常な病気の多さと「食」はまったく無関係だとは到底思えません。
人は食べたものでしか生きていないのですから。

原材料表示すら義務ではなくなる時代です。本当に安心・安全なものを食べようと思えば自分で作るのが一番なのです。それ以上に安心な事はありません。

健康問題だけではありません。
今の社会情勢の中では、いつ輸入がストップしても不思議ではありません。すでに肥料や農薬、一部の食料原料の輸入がストップしているものも出ています。
そういう現実が目の前にあるのですから「備え」は当然しておくべきです。

しかし備蓄には限界があります。
場所の問題や消費期限もありますのでせいぜいやっても1年か2年です。

となるとやはり自給力を持つ事以上に安心な事はありません。

すべてを自給する事は無理でも、50%、60%を自給する事は決して難しい事ではありません。
みんなで協力し合えば100%だって不可能ではありません。
いざという時の備えの為にも食料自給力を身に付けておく事が大事です。

何よりも、
楽しくて、健康的で、食費も大きく節約できるといった、三拍子そろった一生涯の趣味になる事と思います。

だーちゃ農園のロケーション

上段にも同じく3000㎡の圃場があります。

圃場/岩手県岩手郡雫石町(場所の詳細は入学完了時にお知らせします)
交通/雫石駅から車で約5分/雫石役場から車で約5分
コンビニ/ローソン雫石でんく店まで車で約5分
日当たり/一日中、日が当たります
周辺環境/小高い場所に位置しているので周囲から農薬などが入り込む事はありません。
共有設備/休憩所、簡易トイレ、手洗い場、駐車場
 ※申請の都合上2024年夏頃に設置予定

入学について

【ご注意】
入学の申し込みには、すでに入学しているメンバーもしくはNFC関係者からの紹介が必要です。

▢入学金/年間6000円(月あたり500円)
・体験農園スペース 約10㎡~(3.3m×3.3m)

(参考)長さ3m、一般的な畝幅(70~80cm)の畝を3~4本作れます。
(例)2~3人の家族で食べるくらいなら十分の量が収穫できると思います。

・スペースを拡張したい方はいつでもご相談下さい。

▢申し込みの受付/通年

▢畑開き/4月 畑じまい/11月
 ※その年の積雪の状態によります
・原則として自然農(不耕起栽培)を基本としています。

《はじめての方へ》
「だーちゃ農園式」の土壌づくりをする為、大量の枯れ木落ち葉が必要になります。
その為に土壌づくりの準備は11月に限定されると思います。(落ち葉を準備出来れば通年可)

▢共有設備
・休憩所、簡易トイレ、手洗い場、駐車場
※届け出の関係上、2024年夏頃の工事となります。
※共有設備の管理費は使用した分を使用人数で割ります(2~3か月毎に数百円程度を想定しています)

▢イベント
・圃場内での勉強会や収穫祭など、不定期にて開催します。
・年に数回、だーちゃ農園でNFCが栽培する作物の作業を手伝いながら体験学習をしていただきます。
(全員参加を前提としていますがあくまで任意です)

お約束

1、農薬、除草剤、化学肥料などの使用は禁止です。有機肥料の使用についてはご相談下さい。

2、大型の農業資材を持ち込む時には必ず事前にご連絡をお願いします。

3、他の人の写真・動画などの無断撮影はご遠慮下さい。
  ※NFCで使用するものに限り撮影が出来ます。

4、契約は1年更新ですが特別な事情が発生しない限り自動更新となります。いつでも自由に契約を解除する事が出来ますが支払い済みのお金は返金されません。

5、共有設備の使用料の支払いはその都度集金袋にて現金で徴収致します。

6、近隣住人や他の畑、他の人の迷惑になる行為はご遠慮下さい。

7、NFC事務局からの要請やお願いがあった場合はご協力をお願いします。

8、共有エリアの環境整備(草刈り、清掃など)は特別な理由がない限り全員で協力して行う事とします。(年1~2回程度)

9、作業日程は自由ですが、放棄地のようにならないように定期的に管理して下さい。

10、何らかの違反・迷惑行為が発覚した場合、NFC事務局の判断で契約を解除する場合があります。その際、すでに支払っている料金は返金されません。

以上です

だーちゃ農園式
自然農・不耕起栽培

自然農とは

様々な定義がありますので「これが正解」というものはありません。
ひと言でいえば、自然環境を壊さずに、自然の生態系を守りながら野菜作りをする農法と言えます。

もちろん農薬、除草剤、化学肥料は一切使いません。
私たちは動物性堆肥も使いません。利用するのは雑草と落ち葉だけです。
籾殻や米ぬかなどの外部資材を使う事もありますが、いずれにしても植物性のものだけです。

不耕起栽培とは

畑を耕さない農法です。
その理由は、土壌の微生物の生態系を壊すからです。

最初に建てた畝は基本的にずっと使い続けます。肩が壊れた場合などはその都度修復しながら使います。
畝を建てずに地植えする不耕起栽培もありますが、私たちは畝を建てる方式を取り入れています。
これは圃場環境によって選択していきます。

だーちゃ農園式とは

本来その場所にないものは極力入れないようにします。出来る限り自然の生態系の力で地力を上げ、微生物の力で畑を肥やしていきます。
堆肥などを多用しますと、一気に栄養価が上がり過ぎて逆に自然の循環を狂わせてしまいます。

ただし、野菜を元気に育てる為にはそれなりの栄養が必要となります。
無肥料栽培を行うにあたって、土壌の栄養不足を補う工夫はしなければなりません。
そこでフル活用するのが土壌の微生物の力と世間で言われる雑草の力です。

慣行栽培経験者が私たちの自然農をはじめて最初に驚くのが雑草の扱い方です。

これまでは悪とされてきた雑草は、私たちにとっては神です。ちょっと大げさのようですが、あながち嘘ではありません。
雑草を刈る事はあっても抜く事はありません。ましてやきれいに一掃するなんて事はぜったいにNGです。
草が一本も生えていない「はだかんぼの畑」を見ると、あら~と思ってしまいます。

多種多様な雑草が、空中と地中との元素交換をし、微生物の種類を増やし、土を乾燥から守り、地中に空気と水の通り道を作り、病害虫を分散させ、虫や昆虫に住処を与え、結果として畑全体の周辺環境に生物の多様性を与えてくれる。それが「雑草」です。

自然農で学ぶ最も大切なノウハウは、一年を通しての雑草の扱い方です。

私たちの自然農は、耕起もしない、雑草も駆除しない、肥料も農薬も撒かないので一年を通してやる作業は定期的な雑草管理と人の手で行うレベルの病害虫対策だけです。

大変なのは最初の畝づくりだけ

私たちは自然の循環をサポートはしますが、基本的には自然の力(地力)に任せて野菜を育てます。
最初の一年目は地力がまだ育っていないので、最初に畝を作る時だけ人の手をしっかり入れてあげます。それは10年20年かけて育った森を再現するものです。

いきなり地面に畝を建てるのではなく、一年目からその畝に十分な微生物が繁殖し多様性ある生態系が育まれるのを助ける為に、40~50cmの穴を掘りそこに有機物を大量に入れてあげます。

大小の枯れ木、籾殻、落ち葉、米ぬかなど。
しっかりと敷き詰めていきます。

建てる畝と同じくらいの厚さまで敷き詰めたら土を戻し畝床の完成です。

ずっと使い続ける畝です。丁寧に形を整えていきます。
そして地中では、数年かけてゆっくりと有機物が分解されながら微生物たちを豊かに育てていきます。

ここまでが自然農をスタートするまでの基本となる作業です。
ここから様々な野菜を「雑草くん、そして微生物たち」と一緒に育てていきます。
その様子はブログで更新していきます。


NFCの「ブログ&お知らせ」は、総合サイトで随時更新していますのでこちらをご覧下さい。